ブランディングのプロセスと知財との関係 #2 ブランディングのプロセスとは

まずはブランディングのプロセスを簡単に確認してみます。

図1 ブランディングの8つのステップ
出典:https://www.brand-mgr.org/buraken/(最終閲覧日:2019年10月26日)


ブランディングにはさまざまな手法や考え方がありますが、私もトレーナー認定を受けている (一財)ブランド・マネージャー認定協会 では、ブランディングのプロセスを8つのステップに分けていますので、一例として 図1 にこれを示します。

今回はブランディングの手法を説く趣旨ではないため細かなステップの詳細は省きますが、図1 では、プロセスが大きく2つの段階に分かれています。

1つは「BI 形成ステージ」とある部分で、ブランド・アイデンティティ(らしさ=顧客への独自の提供価値 を定義したもの)を見出し、定義するまでのプロセスです。

もう1つは「目標設定ステージ」とある部分で、ブランド・アイデンティティ(BI)を体現するために、あらゆる顧客接点や顧客体験を設計し、それを実行した際の効果測定として具体的な目標設定をするまでのプロセスです。

図1 ではこの「目標設定」までとなっていますが、実際のブランディング活動では、この後に「効果測定+修正ステージ」とでもいうべきプロセスがあり、成果や環境変化に対応するために、また「BI 形成ステージ」と「目標設定ステージ」に戻って繰り返すことになるかと思います。

まとめると、ブランディングは概ね以下のようなプロセスで行われるといえます。

  1. 何を「強み」とするか、誰に届けるか、どんな「価値」を届けるかを見出す(分析からの BI 設定)

  2. BI を「どのように」体現し届けるかを「設計」し目標設定する

  3. 目標達成度を「測定」し、1や2に修正をかける

非常に簡単にではありますが、ブランディングのプロセスの一例を確認しました。

では続いて、このプロセスにおいて知財がどのように関わっているか見ていきましょう。

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ブランド弁理士。「ブランディング × 知財」を探求・推進しています。

株式会社Toreru/特許業務法人Toreru のCOO(最高執行責任者)兼パートナー弁理士。(一財)ブランド・マネージャー認定協会1級資格&認定トレーナー。日本ブランド経営学会運営委員。日本弁理士会所属。

株式会社アルバック知的財産部にて、企業目線からの知的財産保護に従事。その後、秀和特許事務所にて、商標・意匠分野のプロフェッショナルとして、幅広い業界のクライアントに対し国内外のブランド保護をサポート。2018年9月より、株式会社Toreru/特許業務法人Toreru に移籍し、2019年1月より現職。「知財の価値を最大化させる」新しい知財サービスをつくっている。 | Linkedin | メールはこちらへ

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